吉田 一博


旅の醍醐味は人それぞれですが、乙が精神を解放し、訪れた地の人々とのふとしたふれ合いや新しい発見程心ときめくものは有りません。旅先でふれ合った人たちに、たとえ言葉が通じなくても心のこもったウェルカムで親切をうけた思い出は今でも私の中に時折嬉しく蘇ってきます。出会いはまた、古い街並みそのものを楽しんでいた時、一歩中に足を踏み入れるとそこは潔いほどの進化を見せる空間に変わっていたりもしました。京都もかねてより古い町家を残し、新しいものとの融合をめざして一郭からでも生まれ変わろうとしています。そんな活動が今たくさん芽ばえているのです。かつて、日本初の万博では京都の寺社そのものが宗派を超え、パビリオンの役目を果たした様に、自在な発想で新たにこの千年の古都を訪れる旅人をどう「おもてなし」するのか、楽しみながら拝命頂いたお役を果たしていく所存です。